遺産の相続人がいないため国庫にはいる財産の額が、2021年に647億円もあったことがわかりました。（最高裁判所調べ）　この額は年々増加していて、20年間で6倍にも上っています。

相続人も遺言もない財産は、最終的には国庫に入ります。

法律的には相続人にはならないけれど、一緒に暮らしていた、身の回りの世話をしていたなどの理由がある場合、「特別縁故者」として申し立てをすれば家裁の判断によって財産が分与される可能性もありますが、手続きが複雑で時間がかかる上、分与されたとしても、財産の一部のみということが多いです。

このような事態を防ぐためには、お元気なうちに遺言を書いておくことが有効です。

もし、相続する人がいない、財産を遺贈したい人がいる、寄付したい団体がある、逆に財産を相続させたくない人がいるなどのご事情がある場合は、ぜひご相談ください。

(参考：2023年1月23日　朝日新聞）